つくば市の研究学園駅から徒歩10分程度の所にある、Atelier como というレンタルスペースをお借りして、「解決志向アプローチ入門講座その2」を行いました。参加者は、4名でした。また、今回の講座は学校心理士資格の資格更新ポイントB1(1ポイント)として認められました。講座でとりあげた「解決志向アプローチ」については、「解決志向アプローチの考え方」のページをご参照下さい。
今回の講座では、主として「リソース」、「コンプリメント」について実習・演習を行いました。今回の講座でも、講義を聞いてもらうだけではなく、面接のデモンストレーションや演習、実習(ロールプレイ)など、体験しながら学ぶことを大切に行いました。本を読むだけではわからない、ことを体験を通して学んでいただけるように工夫しました。
午前中には、まず、リソースについて解説して、事例の概要からリソースを発見してもらう演習を行いました。無理矢理にでも、こじつけでも良いので、リソースを見つけてもらうという作業を通して、色々なところにリソースが隠れていることに気づいていただけたと思います。
その後、面接のデモンストレーションを行いました。私がカウンセラー役となり、参加者からお一人募ってクライエント役をやっていただきました。リソースを発見しコンプリメントを行う様子を見ていただけるように、気をつけてデモンストレーションを行いました。
午後の講座では、午前の出モンストレーションについて振り返りを行いまた。その中で、コンプリメントというのは、リソースを発見して、ここにリソースがあるよと伝えることが大切であることを伝えました。私の感覚では、コンプリメントは、クライエントの話の中に目印をつけることのように感じられることも説明しました。
コンプリメントは、良いことをほめることと捉えられていて、ごく常識的でごく簡単なことのように思われているように感じます。しかし、解決志向アプローチの中では、問題に焦点を当てるのではなく、解決に焦点を当ててることと本質的につながっているように思います。何が問題かを考えるのではなく、何ができているのかに常に焦点を当て続けているためにも、コンプリメントは大切な働きをしていると思います。
さらに、実際に、話し手と聴き手の役割を取って、リソースを発見してコンプリメントをしてみるという実習(ロールプレイ)を行いました。なかなか、思うようにコンプリメントできなかった方もいらっしゃったようですが、使ってみる、使おうとしてみることで学べるものがあるように思います。
参加者の皆さんから、質問や投げかけをいただいて、それにお応えしようとすることで、私自身の気づきや思考も深まった気がします。私自身より深く、解決志向アプローチについて理解することができたと思います。遠くからわざわざ来て下さった方もいらっしゃいますし、参加者の皆様に、本当に感謝するばかりです。
許可をいただいた方の感想を紹介させていただきます。
リソースに焦点を当てること、いかにしてコンプリメントできるかということが研修を通して課題となった。問題やその原因に着目していたり、子どもの不平不満を聞いていて、それに引きずられてしまったり、現場では、とかく、解決像が描かれないまま混沌としてしまうことがある。今日やったロールプレイやワークシートを見返して、リソースと気づけるように、コンプリメントできるように、子どもから学んでいきたい。
今回も楽しく学ぶことができました。つい、問題にとらわれがちですが、自分でも能力に気づくこと、人にほめてもらうことで、本人の中に満たされた気持ちが生まれる気がします。家庭や職場で行かしたいと思います。ありがとうございました。
解決志向アプローチをほとんど知らない私でも楽しく聞くことができました。問題に目を向けるのではなく、、クライエントのリソースに注目して、より良い状態になるためにリソースを使うという発想が初めてで、いつもはしない考え方を学ぶことができました。講義だけではなく、実践を行うことで、今後解決志向アプローチを使うイメージがわきました。
問題に焦点を当てるのではなく、相談者の持つ解決像に向けて、できることに取り組ませて、小さなものでもいいから変化させていくっことの大切さがわかった。相手を受容することと繰り返しをしながら、リソースを見つけて、コンプリメントしていくことも良くわかった。リソースを見つけること、コンプリメントをすることって普段から実践していくことが大切なのかなと感じた。カウンセリングの場面のみでなく、日常会話の中でも意識していくことが大切なのかなと思った。
研修はわかりやすかった
あてはまる :4名
ややあてはまる :0名
どちらともいえない:0名
ややあてはまらない:0名
あてはまらない :0名
研修は有益な体験だった
あてはまる :4名
ややあてはまる :0名
どちらともいえない:0名
ややあてはまらない:0名
あてはまらない :0名