この記事では、保護者がスクールカウンセラーに相談する方法を解説しました。学校にスクールカウンセラーがいても、ちょっと敷居が高かったりして相談しづらいこともあるようです。
申込みの方法や相談するときのコツを解説しましたので、参考にして下さい。方法やコツがわかれば、相談しやすくなると思います。子育ての悩みが大きくなる前に気軽に相談して、子どもと家族の幸せを大きくしていってください。
子育ては、色々と悩んだり困ったりすることが多いものです。ぜひ、スクールカウンセラーを上手に活用してほしいと思います。
スクールカウンセラーは、小中高等学校などで、活動している専門の心理カウンセラーのことです。公立小中学校のほとんどの学校に配置されています。その多くは、週に1日程度の非常勤の職員です。学校の先生ではなく、カウンセリングに関する専門性を持っている専門職として位置づけられています。
スクールカウンセラーの大半は、臨床心理士や公認心理師の資格を持っています。学校心理士や臨床発達心理師などの資格をもっている場合もあります。
学校の先生ではないので、教員免許を持っていないスクールカウンセラーは多いと思います。
スクールカウンセラーは学校にいるカウンセラーなので、子どもたちの相談先だと思っている保護者の方も多いかもしれません。当然のことですが、子どもたちのカウンセリングも行っていますが、保護者の皆さんからの相談も大切な活動の一つです。
スクールカウンセラーの活動について、文部科学省のガイドラインが公開されていますが、そこにもきちんと保護者との相談が書かれているので、保護者との相談は全く問題がありません。
保護者としての立場から子育てで困ってしまっていたり、悩んでいたりする場合には、スクールカウンセラーに相談できます。
例えば、学校に行くのを嫌がっているとか、友だちとのことでトラブルになって子どもが困っている、学校の勉強について行けないようだ、落ち着きがなくて困っている、などです。
特に、小学生の場合、発達に遅れがあるのではないか? 発達障害ではないか? HSPではないか?などの相談も可能です。
また、担任の先生と上手くいかないとかトラブルになっているなどのことでも相談できます。
保護者の皆さんからのスクールカウンセラーへの相談申込み方法は、各学校から発行されている学校便りなどで案内されていると思います。実際上、担任の先生や保健の先生、教頭先生などスクールカウンセラーの担当者が決まっていますので、その先生を通して申込みをするようになっていることがほとんどです。
思い立ったときに、すぐに学校に電話して「スクールカウンセラーに相談したいのですが・・・」と話せば、学校の方で対応してくれるはずです。担当者が不在でわからなかったりすることも多いのですが、その場合は可能な日程を確認してから、折り返しの連絡をもらえると思います。
なお、スクールカウンセラーは週1日の勤務ですし、勤務している日は相談をしていることがほとんどなので、スクールカウンセラーに直接、申込みをすることはかなり難しいと思います。
スクールカウンセラーに相談するときには何か気をつけたり準備したりすることはあるでしょうか?
実際上は、特に気をつけたり準備したりする必要はありません。しかし、相談のコツが分かっている方が相談しやすいと思う方もいらっしゃると思うので、3つのポイントだけお伝えします。
スクールカウンセラーが子どもの実際の様子を知らないと相談しても上手く相談が進まないと思っている方も多いかもしれません。
もちろん、子どもの実際の様子を知っていても困ることはありませんが、スクールカウンセラーが子どもを知っていることはそれほど重要ではありません。
保護者の方が相談に来る場合には、保護者の子育ての悩みの相談、つまり保護者の困っていることについて相談するわけですから、焦点は保護者の方のお話や体験の中にあります。
そのため、スクールカウンセラーは子どものことを知らなくても基本的には問題ありません。
初めてカウンセリングを受けた方が良くおっしゃることが、「どこから話したら良いか分からない」ということです。小さい頃からの子育ての歴史から話される方もいらっしゃいます。
それが悪いわけではありませんが、一番お勧めなのは、今一番困っていることから話をすることです。
カウンセラーに過去の経緯を含めてお子さんを理解してもらうことも大切ですが、今、保護者として困っていることが焦点ですから、まず、その困っていることをカウンセラーに理解してもらうことが大切なのです。
今困っていることがある程度分かってから、それに関係している過去の出来事や経緯を順に理解していくことが、よりきちんと理解していくことにつながると思います。
開口一番で構いませんので、「今、○○ということに一番困っているんです」とお話しすると良いと思います。
一般にスクールカウンセラーは学校との連携を大切にしています。週に1日程度の勤務では子どもを直接的にサポートすることは難しいからです。
スクールカウンセラーが子どもの理解者や味方になったとしても、子どもの学校生活へのプラスの影響はかなり少ないのが実際です。担任の先生に良く子どもを理解してもらうことが、子どもにとっては大きなプラスになります。
だからこそ、スクールカウンセラーは担任の先生に子どもの情報やスクールカウンセラーとしての見解をお伝えすることが多いのです。通常、保護者の方にもそのことを確認して、了解がえられた場合に学校や担任の先生と情報を共有します。
ところで、保護者としては学校に伝えてほしくないことがあるのも自然です。その場合には、遠慮せずにはっきりとそのことをスクールカウンセラーに伝えてください。
その内容は学校へは伝えないようすると思います。その内容を伝えないことが子どもにとって大きなマイナス要因になるとスクールカウンセラーが判断した場合には、何をどのように伝えるのかについて、保護者の方と詳しく打ち合わせをすると思います。
以上のように、遠慮なさらずに、学校に知られたくないことははっきりとそう言っていただけると良いと思います。
ぜひ、多くの保護者の皆様にスクールカウンセラーを活用していただきたいと思っております。
特に小学生の場合は、お勧めの方法です。
子どもが学校でどんなふうに過ごしているか保護者としては気になるものです。子どもに聞いても、先生に聞いてもあまり具体的な話しはしてくれないこともあります。
例えば、学校に行きづらい様子が強くなってきた場合、友だちとのトラブルが多い場合、勉強についていくことが難しくなってきた場合、発達の遅れや発達のデコボコがあるのではないかと心配、などです。
こういった場合には、教室での様子を行動観察してほしいとスクールカウンセラーに要望してみることもお勧めです。
まずは、保護者としてどんなことが気になっているかスクールカウンセラーに相談をして、その事について、教室で行動観察をしてもらうようにお願いしてください。
保護者からの情報がない状態で教室での様子を観察しても、ピントがずれてしまう場合があります。保護者の方の困り感が分かるからこそ、的確に行動観察できます。
そのため、まずはスクールカウンセラーに相談してみて、その時に行動観察をお願いします。そして、次の相談の時にその内容の報告を受けながら、子どもについての相談を具体的に進めていくことになります。
Yahoo知恵袋やその他のネット記事を見ると、スクールカウンセラーは役に立たないなどと書かれていたりします。実際の所、スクールカウンセラーは役立たないのでしょうか?
ところで、学校の先生方はスクールカウンセラーの活動を間近で見ていると思います。そういう学校の先生の立場から見て、スクールカウンセラーを効果的に活用するにはどうしたら良いかについて書いてある記事です。ご参考になさってください。
「スクールカウンセラーは意味ない!?元公立学校教員が教える効果的な活用法」
色々と利点のあるスクールカウンセラーですが、限界もあります。それは、以下の3点にまとめられます。
そう言った場合には、民間のカウンセリングルームを利用してみることも一つの方法です。
リソースポートの代表はスクールカウンセラーの経験が非常に豊富です。スクールカウンセラーの限界も知った上で、民間のカウンセリングルームであるリソースポートを運営しております。そのため、スクールカウンセラーと民間のカウンセリングルームの両方の利点を熟知しております。
特に、上述の【スクールカウンセラーの限界】を感じておられる方は、ぜひご利用ください。
お子様が辛い状況にあると、保護者様もそれ以上に辛い気持ちを抱えておられると思います。リソースポートの初回相談では、保護者様のお気持ちを大切に受け止めながら、お話を丁寧にお聴きします。
その後、具体的なアイディアや今後の見通しをお伝えします。
初回相談は4,000円割引の5,000円にて承っております。
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