教育課題解決セミナー
子育てカウンセリング・リソースポート代表の半田一郎が12月14日(土)に文教大学生涯学習センター教育課題解決セミナーに話題提供者としてお話しします。
実施概要
日程 2019年12月14日 土 曜日
時間 13:00~17:30
定員 60 名
受講料 3,000 円
対象 教育行政職、管理職、中堅教員
(一般教員の方も受講を歓迎します)
講座概要
平成25年にいじめ防止対策推進法が改定されましたが、その後も依然としていじめの認知件数は増加し続けており、悲しいニュースが後を絶ちません。いじめは形態が多様化しており、被害を受けた子どもたちへの影響が深刻であることはもちろん、加害者である子どもに対する支援も必要であることが研究によって示されています。また小学校4~6年生を対象とした調査によれば、児童の大多数が3年間に1度はいじめの加害者になったことがあると報告しています。つまり、誰もが被害者、加害者になりえる環境の中で、いかにいじめを発生させない学校・学級をつくるか、発生したいじめをいかに早期に発見し対応するかが求められているのです。
そこで本セミナーでは、改めていじめをテーマとして取り上げ、いじめ発生のメカニズムや予防、早期発見・対応の方策について、「教育学・心理学」×「研究・実践」の視点から話題提供をするとともに、実践のための方策を検討することを目的としています。
★「学校心理士」資格更新B1のポイントとして申請中です。
内容
13:00~13:10 開会趣旨説明及び日程説明
講師:桑原 千明
13:10~14:10 講演
児童・青年の攻撃行動の理解と対応
―学校でのいじめへの取り組みへの示唆―
講師:筑波大学教授 濱口 佳和
14:20~17:20 シンポジウム
現場におけるいじめへの取り組み
提案者:
中川 こずえ「教育委員会としての取り組み」
蜂谷 太朗 「学級におけるいじめ予防の取り組み」
半田 一郎 「スクールカウンセラーの実践から」
肥田 乃梨子「学校に予防プログラムを導入する取り組み」
指定討論者
濱口 佳和
司会
桑原 千明
17:20~17:30 総括・閉会
講師紹介
濱口 佳和 (ハマグチ ヨシカズ)
国立大学法人筑波大学人間系教授 博士(心理学)・臨床心理士・公認心理師
【プロフィール】
1960年生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒業後、東京学芸大学大学院、筑波大学大学院博士課程で心理学を学ぶ。2001年博士(心理学)取得。臨床心理士、公認心理師。
専門は発達臨床心理学。攻撃行動(能動的・反応的攻撃、関係性攻撃)、主張行動、社会的情報処理等、児童・青年の社会性の発達と不適応の基礎研究が多い。
筑波大学子ども相談室代表。日本心理学会理事、日本教育心理学会監事、日本カウンセリング学会機関誌編集委員長。
中川 こずえ (ナカガワ コズエ)
埼玉県教育局県立学校部生徒指導課 指導主事
【プロフィール】
県内小学校の教員として勤務し、H28~H30埼玉県立総合教育センター指導主事、今年度から埼玉県教育局県立学校部生徒指導課 生徒指導・いじめ・非行防止担当 指導主事として勤務。
蜂谷 太朗 (ハチヤ タロウ)
埼玉県公立小学校教諭
【プロフィール】
北海道苫小牧市出身。文教大学教育学部理科専修を卒業。
平成29年度には、埼玉県長期研修教員として、(文教大学)英語専修金森教授のもとで、小学校英語教育について学んだ。
半田 一郎 (ハンダ イチロウ)
子育てカウンセリング・リソースポート代表 学校心理士スーパーバイザー
【プロフィール】
1995年から現在までスクールカウンセラーとして、小・中・高等学校で勤務。臨床心理士、公認心理師。
著書「一瞬で良い変化を起こす10秒・30秒・3分カウンセリング―すべての教師とスクールカウンセラーのために」他多数。
肥田 乃梨子 (ヒダ ノリコ)
同志社大学特定任用研究員
【プロフィール】
同志社大学大学院を修了後、臨床心理士として医療法人社団瀬田川病院にて勤務。その後2018年1月に同志社大学に着任。特定任用研究員としてメンタルヘルス予防教育プログラムの社会実装に従事し、現在に至る。
桑原 千明 (クワバラ チアキ)
文教大学教育学部専任講師
【プロフィール】
筑波大学大学院修士課程修了。専門は発達心理学、臨床心理学。臨床心理士、学校心理士資格を有し、クリニックや児童養護施設などで心理療法を実践。最も関心をもっている研究テーマは「人を傷つける行動(攻撃行動)」
いじめについては、こちらの記事もご参照ください
「いじめ」は家庭外で生じます。そのため、「いじめ」を保護者様が解決することは難しいものです。しかし、ご家庭でお子様をサポートすることは、いじめによる心のダメージを最小限にすることができます。ご家庭でできることもたくさんあるのです。
子どもたちが成長の途中でいじめをしてしまうということは決して珍しいことではありません。子どもたちがよりよく成長していけるようにサポートすることが求められます。