『不登校「見守る」だけで大丈夫? 家庭でできる10秒・30秒・3分カウンセリング』ほんの森出版
【はじめに】から抜粋
この本のタイトルを『不登校 「見守る」だけで大丈夫?』としました。これは、不登校の子どもたちにかかわる多くの大人が感じている疑問だと思います。ほとんどの大人は「見守る」ことの大切さを理解すると同時に、「それだけで大丈夫だろうか?」という疑問ももっているのではないでしょうか。
その疑問に対する私なりの答えが、サブタイトルの『家庭でできる10秒・30秒・3分カウンセリング』です。「見守る」ことを基本にしつつ、そこにカウンセリングに基づいた「小さな工夫」を加えたかかわりや働きかけを行っていくことをおすすめしたいのです。
主な内容
Part1 わが子へのかかわり7つのポイント
Part2 場面別 10秒・30秒・3分カウンセリング
場面1 朝、子どもが学校に行けそうにない状況でのかかわり
場面2 朝の子どもの起こし方
場面3 学校以外のことは話せても、学校のことには触れられない場合
場面4 腹痛など身体症状の訴えがある場合
場面5 トラウマの影響かもしれない場合へのかかわり
場面6 ゲームがやめられず学校に行きづらくなっている場合
場面7 別室登校はできているが、学校の話題で険悪になってしまう場合
場面8 不登校の子のきょうだいが「ズルい」と言ってくる場合
場面9 暴言や暴力がある場合
場面10 自傷行為や過量服薬がわかったとき
Part3 理論編 「かかわり方の工夫」の背景を理解する
理論1 「2×2の表」で学校への肯定的な気持ちと否定的な気持ちの表れ方に注目する
理論2 子どもが「~しない」という状況でのサポート
エピローグ 子ども自身の“自分”を育てる