このオンラインセミナーは、学校現場で子どもたちをサポートを行っている人のための研修会です。特に、初任から中堅のスクールカウンセラーや養護教諭の方にお勧めします。
動画視聴について
動画視聴の方法
Youtubeのオンデマンド視聴
期間
2023年4月24日(月)午後8時~2023年7月31日(月)午後11時
※期間中は何度でも視聴いただけます。
※動画の分量は【前編】2時間5分、【後編】2時間29分です。
参加費:3,300円
動画セミナーのねらい
自傷行為を行う子どもをスクールカウンセラーとして学校で支援することは、様々な困難があります。そもそも自傷という行為そのものが、支援する側にとっては難しさを感じさせます。しかし、それだけではなく、保護者や学校と情報共有して支援しなければならないことも様々な困難につながります。また、支援を続けてもなかなか自傷がやめられないという難しさもあります。学校内で支援することはこういった様々な困難にうまく対処する必要があります。
実は、このような困難は、自傷行為以外の問題で悩む子ども達を学校で支援する際には多かれ少なかれ生じてくる困難です。自傷行為を支援する場合には、これらの困難が際立って現れてくるのです。
この動画セミナーでは、最初に自傷行為について概説します。その上で、スクールカウンセラーとして自傷行為を行う子どもとの面接でのポイントや関わり方について、初期的な対応から長期的な支援について解説します。さらに、家庭や学校との情報共有のコツや連携して支援する際のポイントについても解説します。自傷行為への支援が焦点ですが、こういった内容を通して、思春期の子どもたちを学校で支援する際の様々な困難への対応方法を学んでいただけると思います。
講師
半田一郎(公認心理師、臨床心理士、学校心理士スーパーバイザー)
子育てカウンセリング・リソースポート代表
講師は、スクールカウンセラーが始まった1995年から現在までスクールカウンセラーとして50校以上の学校で勤務してきた臨床心理士・公認心理師です。日本学校心理学会や茨城県公認心理師協会の役員を務めてきました。著書では子どもへのカウンセリングに関して学校現場の実状に則した内容を書いており、好評価を得ています。
本セミナーの内容
前編(約2時間)
1.自傷行為の基本的な理解
自傷行為とは、自傷行為への誤解
2.自傷行為の背景を考える
不快な感情や身体感覚への耐性
3.初期的な対応
自傷の報告があった時、やってはいけない関わり方、病院(精神科)受診について
後編(約2時間30分)
4.継続的な支援について
自傷行為への支援の方向性、ともに眺める関係、道具を預かること、
PTSDとトラウマの症状化、学校でのトラウマ記憶への関わり方、多面的な支援
5.連携に基づく支援
大人の関わりで生じがちな悪循環、望ましい学校体制
6.家族との連携や支援
家庭内での良い相互作用を促す働きかけ、学校との良い相互作用を促す働きかけ