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絵本『まだまだ まだまだ』

NHKのETV特集で「五味太郎はいかが?」という番組を見ました。

五味太郎さんって、本当に素敵な人ですね。

五味太郎さんは、学校教育を痛烈に批判するのですが、その口調は穏やかで優しいですね。

そして、楽しそうです。

 

番組で「まだまだ まだまだ」という絵本が紹介されていました。

かけっこのビリでゴールした子どもが、ゴールを通り過ぎても、まだまだずっと走り続けています。

町を抜けても、まだまだずっと走り続けます。

それでも、まだまだ、走り続けます。

でも、最後には、かけっこの運動場に戻ってくるのです。

そして、ゴールします。

(でも、まだまだずっと、走り続けそうな気もします。)

 

かけっこの順番なんか、どうでも良くて、走るのが楽しいから走るんですね。

でも、五味さんは、かけっこも否定しなません。

かけっこを馬鹿にすることもありません。

スルッと、そこから抜け出して、自分が走りたいから走っています。

そして、最後にかけっこのゴールに戻ってきています。

否定したり、戦ったり、破壊したり、そいうことは必要なくて、

自分がありたいようにありつづければ良いんだと、

五味さんが言っているように感じました。

 

ところで、学校は、今、卒業式のシーズンです。

学校にあまり行かなかった子どもたちも、卒業を迎えることと思います。

みんな「まだまだ まだまだ」の絵本の子のように、

いろんな場所を自分のペースで走ってきたのだと思います。

そして、「まだまだ まだまだ」の絵本の子のように、

ひとつのゴールに着いたのだと思います。

だから、そういう皆さんの卒業も本当に価値ある卒業なのだと思います。

リソースポートに関係のある子どもたちにも、関係のない子どもたちにも言わせてください。

 

「卒業おめでとう」