2018年7月10日より、概ね月1回のペースでメールマガジンを発行しております。
開始から半年以上が経過しましたので、バックナンバーを毎月1号ずつ公開していこうと思います。
今回は、2019年8月に発行したメールマガジンの内容です。
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◆ 子育てカウンセリング・リソースポート ◆
☆☆☆ 子どもが育つ、自分が育つ ☆☆☆
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皆さんは、QRコード決済サービスを利用したことはありますか?
ITの発達にともなって、経済活動がどんどん変化している真っ只中かもしれません。
一方、子どもが成長するプロセスは、ITの発達によって、変化するものではありません。
基本的には、子どもが成長するプロセスは、昔も今も変わらないものです。
■ 子どもの成長には実体験が必要
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子どもが成長していくためには、たくさんの実体験が必要です。
どろんこになって遊びを楽しんだり、転んでけがをして痛い思いをしたり、
友達に身体ごとぶつかってけんかして腹を立てたり、大人に抱っこされて安心したり、
様々な実体験の中で成長していくものです。
しかし、子どもたちが実体験の中で成長する場や機会が、
社会の中からどんどん失われているように感じます。
だからこそ、大人は意識的に子どもたちに実体験が得られるように
様々な工夫する必要があると言えます。
ところで、ITの発達の中で急激に変化しているものが
「お金」というものです。
現金を使わないで、買い物をすることも非常に多くなったと思います。
スーパーではクレジットカード、コンビニや電車ではプリペイドカード、
ネットではワンクリックで済ませることができます。
大人が暮らして行くには、現金を使わない生活も便利ではあるのですが、
子どもにはどうでしょうか?
子どもの成長を考えると、
現金を使うという「実体験」が、必要ではないかと思われます。
■ 自分で現金を扱うという実体験
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今の子どもたちは、自分でお金を支払うという体験がほとんどない子どもがいます。
大人と一緒に買い物に行くことはありますが、
大人が支払いを済ませることがほとんどでしょう。
自分一人でお菓子を買うときもプリペイドカードで支払うことがあるでしょう。
好きな本を買ってもらうときもネットでワンクリックで買うことも多いと思います。
買い物をする体験はあるのですが、お金を支払う体験は意外と少ないと思います。
今後ますます、お金はバーチャルなものになっていくと思います。
だからこそ、子どものうちにこそ、現金を扱う体験が必要です。
実体験を通して、金銭感覚やお金の大切さを
より生々しく学んでいくことができるからです。
■ レジで支払いをさせる
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お子様と一緒に買い物に行ったら、ぜひお子様に財布を渡して、
レジで現金で支払いをさせてみてください。
少し手間がかかったり、ヒヤヒヤすることもあると思いますが、
こういう実体験から学ぶことは多いはずです。
自分のお小遣いを使ってコンビニでお菓子を買うときに比べて
遙かに大きな金額を支払うことになると思います。
その時、お子様は自分がちょっと大人になったような感覚を味わうかもしれません。
また、大きな金額を支払うことの重みを感じるかもしれません。
お金をたくさん使うことに、少し不安になるかもしれません。
実体験をすることで、色々な感情を経験することができるのです。
そういった実体験が子どもの成長につながるのです。
■ 金額を予想させる
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また、買い物の総額をお子様に予想させることもお勧めです。
カートやかごに入っている品物をざっと見て、
全部でいくらになるか、クイズのようにお子様と一緒に当てっこするのです。
やってみると、子どもたちの予想がかなり現実とずれていることも多いと思います。
お金の感覚があまり持てていないのです。
そういう状態で、お小遣いを大切に使うとか、
計画的に使うということをもとめても、なかなか難しいと思います。
まずは、お金の感覚やイメージをつかむことが必要なのです。
また、家族でお食事をしたときに、
家族の食事代の総額を当てさせることも面白いと思います。
「これならポテチを50袋買って毎日好きなだけ食べたい」などと
子どもらしい感想がでてくるかもしれません。
子ども自身にとっての価値と社会的な価値を
お金という一つの基準で並べて見比べる体験ができているのです。
■ お金についての感覚
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こういった実体験を通して、
子どもたちの心の中にお金についての感覚(イメージ)が育ってきます。
その感覚があるからこそ、
計画的に使うことや、貯金することができるのです。
また、今後、プリペイドカード、クレジットカード、QRコード決済、仮想通貨などの
実態のない「お金」を使うことがさらに増えてくると思います。
その場合にも、現金を扱わないからこそ、
お金の感覚やイメージが重要となります。
今回のメールで紹介したような関わり方の工夫が生きてくると思います。