学校の休校が広く行われたり、外出自粛もとめられたりして、子どもたちとご家庭で接する時間が大幅に増えている状況だと思います。お子様のことを大切に思うからこそ、ご不安をかかえていることと想像します。
一方では、家庭で接する時間が長いほど、親も子も煮詰まってきてストレスをためがちだと思います。コロナウイルスの感染予防のために、お子様に注意をすることも多いかもしれません。それもまた、ストレスの元になっていると思います。
また、ウイルスは見えないため、不安を感じるのが自然です。子どもは余計に不安を感じてしまうと思います。お子様は、「自分も感染するかもしれない」「お父さんお母さんが感染するかもしれない」「死んじゃうかもしれない」と大きな不安を抱えている可能性もあります。
ウイルス感染を予防することも大切ですが、不安と上手く付き合っていくことも大切です。ご家庭で、コロナウイルス流行状況を乗り切っていくためにできることを解説しました。
手洗いを上手く促す
コロナウイルスの感染を避けるには、手洗いが非常に大切だと言われています。お子様にも、手をきちんと洗うように何度も注意されていることと思います。
「手洗いしないとコロナにかかっちゃうよ!」と注意するのは、不安を助長してしまうので、あまりおすすめできません。
安心の方向に導くように声かけしてあげることが大切です。
例えば、「丁寧に手を洗うと、コロナウイルスをやっつけられるね」などと
手を洗う→安心
という結びつけをシンプルに伝えて、お子様に促すのが良いと思います。
「手洗いしないとコロナにかかっちゃうよ!」と注意してしまっても、大丈夫です。その後すぐに、「ちゃんと手を洗ったから、コロナウイルスをやっつけられたね」「手をあらったから、安心だね」などと、安心の方向に声かけをしてあげると良いと思います。
小さいお子様であれば、一緒に手を洗うことがお勧めです。隣に並んで洗うことも良いですが、ハンドマッサージのように、2人で手を取り合って洗うのもお勧めです。
洗い残しの多いところを保護者様がお子様の手を取って洗ってあげたり、お子様に保護者様の手を洗ってもらったりすると良いと思います。上手な洗い方を身につけることになりますし、ちょっとしたスキンシップやリラックスタイムになると思います。
手洗いの方法については、以下のリンクをご参照ください。
コロナウイルス感染への不安に対処する
毎日のようにニュースで感染拡大の状況が伝えられています。死者の数も報告されていて、お子様も大きな不安を感じがちだと思います。
心配や不安な様子の時には、「心配になっちゃうね」などと声をかけて上げることも良いと思います。お子様がちょっとでもうなずいたりできれば(言葉で言えていなくても)「言えてえらいね」「言えるのがすばらしいね」「お母さんに今みたいに教えてね」と肯定的に返して上げることが大切です。子どもにとっては、不安の源を解消できなくても、親が不安を受け止めてくれることが一番の不安の解消になるからです。
睡眠を大切に
不安に対処するには、脳と心の元気の回復が大切です。そのためには、睡眠が非常に大切です。また、免疫力を高めるためにも質の良い睡眠をしっかりとることが大切だと言われています。こういった理由から、お子様が睡眠をしっかり取れるようにサポートすることが大切です。
家で過ごす時間が長いと、スマホやゲーム機などで遊ぶ時間が長いと思います。できれば、夜はスマホやゲーム機では遊ばないようにしたいものです。アナログゲーム(カードゲームやボードゲーム)がお勧めです。このページ下では、紙と鉛筆で出来る対戦型ビンゴゲームを紹介しています。
どうしてもなかなか眠れない場合に、リソースポートでお勧めしているのが、「金魚運動」です。リラックスできて、眠りにつきやすくなります。
金魚運動の方法
1.寝る前にお布団の上でお子様が仰向けに横になります。
2.保護者様が、お子様の足の方に立ってお子様の両足を両手でそろえて持ち上げます。
3.持ち上げる高さは、10cm程度でOKです。
4.持ち上げた足を左右にリズミカルに揺らします。
5.お子様は、体全体の力を抜いてリラックスして、揺らされるままにまかせます。
6.体の力が抜けてリラックスできていると、体がロープのようにくねくね揺れます。
7.2~3分程度揺らしてあげればOKです。
8.お子様は、そのまま眠ります。
おまけ 対戦型ビンゴゲーム
お子様とご家庭での時間を過ごす一つとしてご活用ください。
自分のマス目に○が5個縦横斜めのどれか1列にそろったら勝ちになるゲームです。
手順とルール
1.2人の人がそれぞれ自分の手元の紙に5×5の25マスのマス目を書きます。
2.そのマス目に1~25の数字をランダムに書き入れます。
3.先攻と後攻を決めます。
4.先攻の人が、1から25の数字を1つ言って、言った数字に×をつけます
5.言われた人(後攻の人)は、自分のその数字に○をつけます。
6.先攻「4.」、後攻「5.」を繰り返します。
※○や×の付いている数字は言えません。
7.○が縦横斜めのどれか1列に4個並んだら、「リーチ」と言います。
8.○が5個そろったら「ビンゴ!」と宣言して勝利です。
シンプルなのですが、どこから消していくのかということを良く考える必要があります。
親子で手軽に楽しめるゲームだと思います。
ヒント:親の威厳を保つために、コツを紹介します。
図の中央の枠は縦と横と斜め2本の計4種類のビンゴになる可能性があります。図の色の付いている枠は、縦と横しかビンゴになりません。つまり、ゲームの最初の方はこの色の付いた枠の数字から言って×をつけるのが有利です。
ビンゴの用紙をPDFにしましたので、印刷してお楽しみください。なお、用紙にルールは書いてありますが、コツは書いてありません。