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登校しぶりから良い変化につながる3つの大切なこと

 小学生や中学生のお子様が、学校へなかなか登校できなくなってしまうことがあり、「登校しぶり」などと呼ばれています。保護者様が色々となだめたり叱ったりしながら、なんとか学校へ行かせる状況になる場合も多いと思います。

 “朝起きてご飯を食べるまでは大丈夫だったのに、食べ終わったときから、急に動かなくなってしまった”、“玄関までは行ったけれどもそこから一歩も足が動かなくなってうずくまっている”、“行くように働きかけると大声で叫んだりして、近所迷惑にもなる”などと、色々な場合があります。

 

登校しぶりは、保護者様も辛い気持ちに

 カウンセリングの中で登校しぶりについて保護者様からお話を伺っていると、保護者様が大きなストレスを抱えておられることを感じます。

  

   例えば、保護者様がお子様の様子を見ながら先読みをして朝のルーチンを一生懸命に進ませたり、時間を見ながら1つ1つお子様に指示をしたり、お子様が気分を害さないように気をつかって声かけをしたり、本当に様々に気配りをしながら朝の大変な時間を乗り切っいることがあります。お子様の登校しぶりは、保護者様の気持ちのうえでも大きな負担になっていると感じます。

  

  お子様への声かけが上手くいかなかった時には、保護者様も辛い気持ちになりますし、自己嫌悪に陥ってしまう方もいらっしゃることと思います。どんなふうにお子様にかかわったら良いか、途方に暮れてしまう方もいらっしゃることと思います。

 

保護者様の願いがあるからこそ辛くなる

 しかし、こんなふうに辛い気持ちになってしまうのは、理由があると思います。お子様をサポートして何とか良い方向に変化してほしいという保護者様の願いがあるからこそ、辛い気持ちにもなってしまうのだと思います。

 

登校しぶりの悪循環から抜け出すことが第一歩

 つまり、一生懸命にお子様にかかわっているからこそ、悪循環になっていて、保護者様も辛い気持ちになり、お子様も辛い気持ちになってしまう面があるのです。

  

  ところで、カウンセリングの中で保護者様からお話をお聴きすることは、保護者様の気持ちが整理されたり、保護者様が状況を少し冷静に見ることにつながります。そのなかで、自然と悪循環から抜け出していくヒントが得られます。保護者様にプラスの変化が生じるのです。

  

 例えば、「とにかく学校へ行かせないと!」と思って、必死で学校へ行かせようとしていた保護者様も、カウンセリングでお話を聴いていくうちに、お子様のペースを大切したほうが朝がスムーズに進むかもしれないことに気がつかれたりします。無理にでも学校に行かせるのを考えるのではなく、お子様とのコミュニケーションが良い循環になるとお子様の行動にも良い反応がでてきます。

 

  保護者様だけが必死で「学校へ!」と考えていた状況から抜けだし、保護者様とお子様がお互いに味方になり、一緒に朝の時間を上手く乗り切るように変わっていきます。そうすると、朝の忙しい中でも、お子様と一緒に笑顔で話せる時間が増えてきます。

 

家庭でできる登校しぶりへの具体的な工夫

 カウンセリングの中では、保護者様自身の気持ちや考えにプラス変化が生じるだけではありません。カウンセラーから、具体的な工夫についてご提案させいただきます。

   登校しぶりのお子様をサポートするための工夫には、3つの大切なポイントがあります。1つ目は【学校のことについてたくさん話す】ということです。2つ目は【嫌な気持ちを言葉で言えるように助ける】ということです。3つ目は【リラックスさせる】ということです。

 

学校のことについてたくさん話す

   登校しぶりの状況になっているお子様は学校のことについて色々な気持ちを抱えています。その気持ちが上手く整理されるには、学校のことについて色々とお話ができると良いのです。でも、学校のことをストレートに質問してもなかなか率直に話すことが難しいと思われます。色々と話ができるためには工夫が必要ですが、お子様と楽しく学校のことについて話ができると非常に良い展開だと思われます。

 

イヤな気持ちを言葉で言えるように助ける

  登校しぶりの状況になっているお子様は、学校へ行くことについて不安や心配を抱えていると想像されます。その不安や心配が、学校への行けなくなる・固まってしまうなどという行動に表れているのです。そのため、その心配や不安が言葉で言えるようになると、行動に出てくる部分が小さくなると期待できます。

 

夜はお子様がリラックスできるように

 学校で頑張ると、体だけではなく脳も疲れます。その脳の疲れが上手く回復できない場合、次の日の朝にやる気や元気がでないのです。脳の疲れをとることが大切なのですが、そのためには、お家で脳がリラックスして少しずつ活動が穏やかになって、自然に睡眠に入っていくという流れが大切なのです。寝るまでにリラックスして過ごすことが大切になります。

 

【学校のことについてたくさん話す】【いやな気持ちを言葉で言えるように助ける】【夜はお子様がリラックスできるように】という3つのことについてさらに詳しく知りたい方は、以下のリンク先をご参照ください。

 【登校しぶり】家庭でできる3つの関わり

 

初回相談をご活用ください

 お子様が登校しぶりの状況にあると、保護者様も辛い気持ちを抱えておられると思います。リソースポートの初回相談では、保護者様のお気持ちを大切に受け止めながら、お話を丁寧にお聴きします。

その後、具体的なアイディアや今後の見通しをお伝えします。

 

 以下のお問い合わせフォームからどうぞお気軽にお問い合わせください。