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中高生からのライフ&セックス サバイバルガイド

中高生からのライフ&セックス サバイバルガイド

中高生からのライフ&セックスサバイバルガイド」を読んでいます。いわゆる教科書的な内容、通り一遍の内容ではないですね。大変素晴らしい本だと思います。

 

ところで、9月1日に若者の自殺が多くなるからとういうことで、中高生の心のケアや自殺予防について、マスコミでも色々と取り上げていました。正直私は大変驚いたのです。というのは、昨年の8月の終わり頃から、9月1日が自殺の多い日だと言うことが広く知られるようになって、昨年の8月の終わり頃にも、若者の自殺や自殺予防が色々と取り上げられていました。だから、「今年は余り話題にならないだろう」と何となく思っていました。自殺予防は、その直前になって、色々と一生懸命になって予防しようとするだけでは、なかなか上手くいかないことは分かっているからです。「9月1日に自殺が多くなると、1年前から分かったから、1年間を通して予防につながるように動いているはずだから、8月になってから慌てて騒がなくてもきっとOKだよね」というふうに思っていました。だから、今年も去年と同じように、9月1日を目前にして、色々と大きく取り上げられていたので、ビックリしました。

 

このような本を、一年間を通して折に触れて取り上げたりしていけば、大人が子どものことを真剣に大切にしているんだと伝わって行って、それが自殺予防にもつながるんじゃないかなと、思ったりしました。中身的にも、知っているだけで救われるような子もいるのではないかと思います。すごく苦しんでいる子が読んでも、もしかしたら、自分も生き延びていけるかもしれないという希望を持つことができかもしれません。そんなことが伝わっていく本だと思います。中学校の図書室や保健室にはこの本を置いてもらいたいなぁと思うのです。中学生が必要としている情報と知識です。

 

こういう本を読むと、本当に、テレビや学校から見えているのは、社会や人間の表面だけだなと、痛感します。人は多様で、そこが素晴らしいのですね。

 

ということを考えていると、昔のことを思い出しました。私がスクールカウンセラーとして駆け出しの頃、20年ぐらい前ですが、その頃には、昼休みなどの休み時間に相談室を開放して、誰でも息抜きやおしゃべりに来てもOKという活動をしていました。相談室には、学校の図書室から借りたマンガや本をいくつか置いてありました。その中に、性教育関係の本を数冊置いていたのです。その本は、「ティーンのからだ・こころ・愛(アーニ出版)」という本でした。人が余りいない時を見計らうようにして、何人かの生徒がやってきては、その本を読んでいっていました。

 

中学生と高校生、そして、大学生、その保護者の方に、お勧めします。